ドンペリの種類と特徴について
ドンペリと聞くと、キャバクラやホストクラブで飲まれているシャンパンだと思っている方も多いのではないでしょうか。
その解釈も間違ってはいないと思いますが、実はドンペリはその安定した品質から、ワインラバーを魅了し続ける素晴らしいワインです。
歴史的に見てもとても重要なものと言えます。 複数のブドウ品種をブレンドする手法や黒ブドウから白ワインを作る手法など、シャンパンの基本的な技術を確立したのも、ドンペリと言われています。 そんなドンペリの種類・特徴についてご紹介します。
この記事で解決すること
- ドンペリは安定した品質でありながら、歴史的に見てもとても重要なものと言えます
- いくつか種類がありますが、どれも高品質で、ワインラバーを魅了し続ける素晴らしいワインです
ドン・ペリニョンとは?
ドン・ペリニョンは、シャンパンの中でも最高級とされるブランドの 1 つです。 価格も安価に取引されるものはなく、2 万円以上はすることが一般的です。
現在は、モエ・エ・シャンドン社が所有しておりますが、元々はフランスの修道院で働いていた、修道士「ドン・ピエール・ペリニヨン」が生み出したと言われています。 元々、スパークリングワインというものは存在していたものの、ペリニョン氏は、複数のブドウ品種をブレンドする手法や、黒ブドウから白ワインを作る手法など、シャンパンの基本的な技術を確立したと言われています。 そのことから、シャンパンの父とも呼ばれており、その名前を冠したワインがドン・ペリニョンです。
ドン・ペリニョンの種類
ドン・ペリニョンでは、現在、 3 種類が公式から販売されています。 ドンペリは高品質なワインしか作らないというポリシーを持っているため、どの種類もそれなりに高価ですが、その分、品質も保証されています。
1. ドン・ペリニョン・ヴィンテージ
ドンペリ・ホワイトとも呼ばれるこちらのワインは、単一年に収穫されたブドウを使用しています。
一般的に、シャンパンは品質を安定化させるために、複数年のブドウをブレンドして作られますが、ドンペリは高品質のブドウしか使用しない。 というポリシーを貫き通しており、低品質なブドウしか生産できなかった年はリリースされません。
最低、8 年以上は熟成させてからリリースされるため、その味わいは非常に深く、複雑です。
華やかな酵母感(パンのような香り)が広がった後、花の蜜や果実の香りが広がり、最後にはミネラル感が広がります。
2. ドン・ペリニョン・ロゼ
ピンドンとひたしまれるこちらのワインは、ドンペリの中でも特に人気が高いです。 お祝い事によく用いられるピンドンは、その知名度もさることながら、その味わいの深さも人気の理由です。
つみたてのストロベリーやラズベリーの香りが広がりますが、余韻に広がる酸味とほのかな苦味から骨格がしっかりとしているのが特徴です。
3. ドン・ペリニョン・P2
一度は飲んでみたい。とワインラバーから絶大な支持を受けるこちらのワインは、プレニチュード(熟成)が 2 番目に進んだワインという意味です。
ドンペリでは、数年ごとに熟成のピークがくると考えられており、そのピークに達したワインをリリースしています。 先ほど紹介した、ドンペリ・ヴィンテージは、1 度目のピークに達したワインをリリースしており、こちらの P2 は、2 度目のピークに達したワインをリリースしています。
おおよそ、12 年~15 年の熟成を経てリリースされるため、その味わいは非常に複雑で、深いものとなっています。
(番外編 1). ドン・ペリニョン・エノテーク
現在、公式からは販売されておりませんが、以前はドンペリ・ブラックと呼ばれていたワインです。 2014 年以降、は P2 としてリリースされるようになっています。 現在流通している最新ヴィンテージは 1996 年と言われているため、非常に希少価値が高いです。
(番外編 2). ドン・ペリニョン・P3
こちらも、現在公式からは販売されていませんが、P2 と同じく、ピークが 3 度目に進んだワインという意味です。 レストラン等で見ることはまずないかと思いますが、ネットでは、100 万前後から取引されています。
まとめ
歴史的にも重要な役割を担っているドンペリニョンは、高品質にこだわり続けています。 ワインラバーたちの憧れのシャンパンとして君臨しており、熟成をとても重要にするワインとしても知られています。 ゆえに、複雑な香り・味わいを感じ取ることができる非常に素晴らしいワインと言えるかと思います。